高齢者は「入れ歯のまま寝る」と、肺炎のリスクが2倍高い!

高齢者の肺炎予防に、口腔ケアが大切なことは、よく知られるようになってきました。

今回は、高齢者に多い、入れ歯の話。

高齢者は「入れ歯のまま寝る」と、肺炎のリスクが2倍になる――。そんな研究結果が、歯科学会誌「Journal of Dental Research」に発表されました。 

 死亡原因の第4位、肺炎

日本人の死亡原因の第4位は肺炎です。

肺炎で死亡する人の94%が、75歳以上の高齢者で、高齢者の肺炎の主なリスクとして、口腔衛生状態の不良が知られています。

「入れ歯のまま寝る」習慣がある人は意外に多いですが、この習慣が、高齢者の肺炎のリスクとなることが、明らかになりました。

平均88歳の高齢者524人の前向き研究

論文ななめ読み

平均88歳の男女524人を3年間観察したところ、肺炎による入院が28件、死亡が20例みられた。

入れ歯を使用している453人のうち、寝ているときも入れ歯を使用している人は41%で、夜間に取り外す人に比べ、肺炎を発症するリスクが約2倍高く、舌苔やデンチャープラーク、歯肉炎などの問題が起こるリスクも高かった。

原著論文はこちら

Iinuma, et al. J Dent Res. 2015 Mar;94(3 Suppl):28S-36S

編集後記

入れ歯の高齢者には、「粘膜炎だけでなく、肺炎になるから、寝るときは入れ歯を外して下さい!」と伝えなければならなりませんね。

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歯太郎

歯太郎

歯科医師、歯学博士、口腔外科認定医、インフェクションコントロールドクター、そして息子たちのパパ。