歯内(シナイ)療法のやり直しは、シナイほうがマシ!?

すでに神経を抜いて根の治療が終わっている歯は、仮に画像上で何か問題があったとしても、症状がなければ、根の治療をやり直しても、歯の助けにはならない――すなわち、「歯内(シナイ)療法のやり直しは、シナイほうがマシ」――そんな結果が、歯科学会誌「J Endod」に発表されました。

歯内(シナイ)療法とは?

歯の根の治療

歯内(シナイ)療法とは、文字どおり、「歯の内部」の治療のことをいいます。

一般には、「歯の神経の治療」、「根の治療」といわれ、根の内部の管をキレイにする処置を行うので、「根管治療」ともいいます。

すでに根管治療が行われた歯に、再度、根管治療を行うことを、再根管治療といいます。

再根管治療は、コストをかけても、歯の助けにならない

論文ななめ読み

根管治療がされている歯で、画像上は根管充填(神経があった場所に薬を詰めること)が不良であったり、根尖病巣(根の先にできる膿など)があったりするが、臨床的には症状がない場合、再根管治療を行うか否かで2つの戦略が考えられる。

この2つについてマルコフモデルを用いて費用対効果を比較した。

再根管治療をすぐに行わなかった歯のコストと保存期間は、589-954 Euro、25-29年であったのに対し、再根管治療をすぐに行った場合では、1163-1359 Euro、25-27年であった。

画像所見によらず、再根管治療をすぐに行わない方が、コストが有意に低く、保持期間も長いという結果が示された。

原著論文はこちら

Schwendicke F, et al. J Endod. 2015 Jun;41(6):812-6.

編集後記

画像所見によらず、痛みなどの臨床症状のない歯に、再根管治療は行わないほうが良いようです!

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歯太郎

歯太郎

歯科医師、歯学博士(骨分野)、口腔外科認定医、インフェクションコントロールドクター、ブロガー、そして二児の父。